ぼくの所属している沢井箏曲院が今年で創立40年になります。
沢井箏曲院とは、故沢井忠夫先生が創設した比較的新しい流派です。 流派と言っても一般の方はピンとこないかもしれませんが、奏法や曲の解釈など同じ楽曲を弾いても結構な違いが出てきます。 ぼくは初め別の流派の先生に習っていました。 事情があって一度お箏をやめたのですが、しばらくすると無性に弾きたくなって再開しました。 その時の先生が沢井箏曲院の方で、今までと音の出し方が全然違うのに驚きました。 また曲も現代的なものを中心に教えて下さったので、自分の感覚にとてもマッチして楽しくレッスンを継続することができました。 今年は北海道から九州まで各地の支部で記念演奏会が開催されており、関東支部は今月25日に紀尾井ホールにて行われます。 合奏曲が中心のプログラムで、ぼくは最後の曲「吟遊歌」に出演いたします。 練習は2月から行われ、時間をかけて仕上げています。 練習会では普段会えない人たちとお目にかかることができ、楽しくまた刺激にもなります。 前売りは完売ですが当日券が多少出るようです。 お時間がございましたらお出かけください。
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先日結婚式に参列してきました。
新郎は柏の高校に勤務していた時の教え子です。 ぼくは1年生時の担任でした。 サッカーが好きで、根は真面目だけどユーモアがありみんなに好かれていた生徒でした。 ぼくは音楽しか教えていないので、書道を選択した彼とは朝と帰りのホームルームで顔を合わせるだけの関係でした。 2・3年生は違う先生のクラスでしたのであまり話すこともありませんでした。 ほかに2名ぼくに懐いてくれる男子生徒がおり、卒業して一緒にごはん食べに行く計画をたてました。 その日の数日前に1人が怪我をして来られなくなり、そのピンチヒッターとして彼が来てくれました。 そこから17年、ずっと関係は続いています。 彼は卒業して数か月後に銀座にある高級な老舗すし店に入り、修行を始めました。 初めの頃は手を傷だらけにしていました。 会うごとに、野菜を調理できるようになったとか、焼き物を手掛けられるようになったなど色々 話してくれました。 時が経ち、ようやく握れるようになったと聞いたときは我がことのように嬉しかったです。 今は彼の顧客がたくさんおり、海外にも出向いてすしを握っているようです。 一度だけ食べにい行ったことがあります。(高級なのでなかなか気軽にはいけないのです。泣) 白衣姿がかっこよく、イケメンな職人さんになっていました。 彼が握ってくれたのですが、味は勿論のこと高校時代を思い出して胸がいっぱいになりました。 その彼が美人で聡明な彼女と式を挙げました。 新婦さんは昨年12月のぼくのコンサートに来ていただいたので初対面ではなかったのですが ウェディングドレス姿だとまた感じが違い、一層きれいでした。 うらやましいカップルです。 銀座のフレンチレストランでの披露宴。 料理が最高にうまかった‼ 二人の心配りが嬉しかったです。 どういうわけか教え子2人と新郎を騎馬戦の騎馬に乗せる流れになり、何十年ぶりかで騎馬を組みました。 新郎がダイエットをしていたので何とかなりましたが、ちょっと腰にきました。 一番感動したのは、席票に「新郎恩師」ではなく「新郎友人」と書いてくれたこと。 ぼくはちょっと年の離れた友達だと思っていたので、同じように思ってくれていたことがとても嬉しかったです。 最高の気分で銀座の街を後にしました。 週末に久しぶりで同期と食事会をしました。
ぼくが公立高校の先生になったのが今から30年前。 当時先生の採用は少なく、音楽はぼくを含め3人でした。 初任者研修などで会ったり、同じ地区の学校に赴任していたため仲良くなりました。 3人ともやんちゃな生徒が多い高校に赴任し、結構鍛えられていました。 1年遅れて採用になった先生と4人、いまだに会ってごはんしています。 音楽の先生は基本各学校1人なので同じ職場になることはありません。 校内では一人教科で何もかも自己責任で行動しなければならず、それ故失敗も数多くしてきました。 そんな時気持ちを分かってくれるのが同期でした。 何度も話を聞いてもらい、救われました。 今会うとそんな昔の話や現在の学校の様子など面白い話が聞けて、楽しい時間を過ごすことができます。 ただ昔はしなかった体の不調や親の介護のことが話題に多く上がり、お互い年をとったなあと実感しました。 定年が延長されそうだということも聞きました。 この時だけは、ああ年取っていてよかったと心底思った次第です! 最近働き方改革で教師の労働時間の短縮が話題になっていますが、実際にはあまり変化は見られないようです。 先生方、体に気を付けてくださいね! 5月末から右手親指の付け根付近に痛みがありました。
普通は1日経てば治るのですが、今回は数日を経ても回復しません。 お箏は親指で大半の音を出すので、親指が使えないと弾くことができません。 痛みが残ったまま高校の授業でピアノを長時間弾いたのがトドメになったようで、今までに経験したことのない痛みに見舞われました。 知り合いの演奏家の方から、はじめにきちんと治すことが肝心というアドバイスをいただいたので、手の専門医の診察を受けることにしました。 手外科という言葉を初めて知りネットで検索、近所に専門医のいる整形外科があったので早速診ていただきました。 診断の結果は腱鞘炎と亜脱臼と軟骨のすり減りによる痛み。 ギプスで固定し、なるべく動かさないようにとのことでした。 意識したことがなかったのですが、日常生活の中で親指が使えないと何と不便極まりないことか! 慢性化するのは嫌なので、言いつけをよく守って生活しています。 普段は大して練習しないのに、弾けないとなるとお箏が恋しくてたまりません。 三味線は何とか弾ける状態なので、当分は三味線の練習に身を入れようと思っています。 8月25日に沢井箏曲院40周年記念コンサートがあるのでそれまでに完治するように頑張ります‼ 幼いころからほとんど音楽しか勉強してこなかったので、他の分野の知識が足りないと常々思っていました。
特に経済関係が苦手で、ニュースを見ていても、うすぼんりしか理解できません。 これではまずいと感じ何か方策をと探し、株を持てば興味がわき勉強するのでは考え、20年位前に購入しました。 短期の売買はしない、欲をかかない、をモットーに現在まで保有しています。 1年に1度株主総会なるものがあります。 平日の午前中にあるので常勤で働いていた時は参加できなかったのですが、今年時間が取れたので初めて出席してみました。 高輪の某有名なホテルの宴会場で200人位株主が集まり、今期の業績の説明や議案の採決が粛々と行われ、いくつかの質疑応答の後、終了しました。 テレビのニュースで見た総会屋が出てきて暴れたりもめたりするようなことはなく、なんだこんなものなのかというのが正直な印象でした。 強風にあおられながら品川の街を散策し、こじゃれたカフェでランチを取って帰宅しました。 演奏会のおしらせです。 6月2日(日)13:30から船橋市民文化ホールにて、船橋市三曲祭が開催されます。 ぼくも仲間の方たちと2曲出演いたします。 曲目は沢井比河流作曲「吟遊歌」と沢井忠夫作曲「螺鈿」です。 入場無料ですのでお時間がありましたら是非お越しください。 ぼくの所属している沢井箏曲院の北海道支部には「北の会」という演奏会があります。
北海道大学の中にあるホールを借りて独奏を中心にプログラムが組まれます。 今回関東からぼくを含め4人が参加させていただきました。 札幌に行くにあたり、初めてLCCに乗りました。 覚悟はしていましたが、座席の狭さにビックリ! 2時間弱身動きせずに耐えきりました。 札幌のレッスン場で師である沢井一恵先生や他の方と落ち合って夕食に。 初めてのスープカレーの旨さに感激! イメージしていたものとはほど遠く、カレーライスとは別物でした。 次の日は新緑の中を北大へ。 若葉の黄緑とたんぽぽの黄色のコントラストのきれいなこと! 遠くに見える山にはまだ雪が残っていました。 「翼にのって」という沢井忠夫先生の曲を弾きましたが、反省点が多く残った演奏になってしまいました。(猛反省) 同じ会場内で北海道支部の方たちが打ち上げをして下さり、おいしい料理を頂きながら色々な話で盛り上がり、あっという間にお開きの時間に。 まだ早かったので関東の方と、藻岩山の夜景を見に向かいました。 新日本夜景ベスト3に選ばれただけのことはありました。 なかなか北海道に来ることはないので、最終日は旭川まで足を延ばして念願の旭山動物園へ。 そんなに珍しい動物はいませんが、動物との距離が近く展示も工夫されていて楽しい時間を過ごせました。 帰りは旭川空港から羽田へ。 普通のエコノミークラスでしたがとてもゆったり感じました。 働いていた時はこの時期の旅行はあり得なかったのですが、今回チャンスがありベストシーズンの北海道を満喫することができました。 今度は秋に行ってみたいです。 ここをクリックすると、編集できます。 お箏弾きは三味線も勉強します。
三味線音楽は種類が分かれていて、箏と合わせるのは地歌という種類の音楽です。 その地歌の中に「越後獅子」という曲があります。 昨年の夏、流派の資格試験があり、「越後獅子」が課題曲でした。 歌詞の一節に、~夢のうらかた越後の獅子は 牡丹はもたねど富貴は己が 姿にさかせ舞ひ納む~ とあります。 歌舞伎の「春興鏡獅子」などにも牡丹の花が出てきます。 牡丹は桜や梅のようにどこでも見られる花ではなく、ぼくもじっくり鑑賞したことはありませんでした。 先日友達が、悪いことが続くのでお祓いをしたいと言ってきたので、厄払いコンシェルジュのぼくとしては、自分が行っている西新井大師を勧め、同行することとなりました。 ちょうど西新井大師では牡丹まつりが開催されているということで、普段見られない牡丹の鑑賞と旨いランチを目的に20日にプチツアーをしてきました。 お祓いを済ませ会場に行くと、赤・紫・白の牡丹が見ごろを迎え咲き乱れていました。 たくさんの種類があり、そろぞれに名前がつけられており、圧巻の光景。 藤棚もあり、こちらは五分咲きといったところ。 満足したら空腹に気付き、ランチタイムに。 土地勘がなく店もわからないので、とりあえず北千住に出ようということになり、電車で移動。 ぼくの北千住のイメージは、申し訳ないですが古くてあまりおしゃれとはいえないものでしたが、実際には超近代的で店がたくさんあって、若い人も多くしかも価格も休め。 住みたくなってしまい不動産屋の張り紙を見たら、家賃はそれなりにしたので即諦めました。 たくさんある商店街の一つを選びイタリアンレストランでパスタセットを注文、旨かったです。 せっかく来たのだからということで街を散策、閻魔堂やレトロな建物見ながらさらに路地を曲がりディープな世界へ。 古民家を改装した素敵なカフェがあったのでのぞいてみるとお客さんがいっぱい。 ちょうど席が空いたのでケーキとコーヒーで一休み。 友達は花の苗や球根を買って満足したので帰路につきました。 今回子供が急病になり参加できなかったもう一人とともに再度北千住路地裏探検を約束し、解散しました。 次に「越後獅子」を演奏するときは、今回見た牡丹を思い浮かべて、情緒豊かに弾きたいと思います。 1週間前朝起きたら、右肩・右腕あたりが痛くなっていました。
ぶつけたような痛さではなく、寝違えた時のような筋が突っ張る感じの痛さです。 しばらくすれば良くなると思い何もせずにいましたが、快方に向かう兆しはなく、痛みは続いていました。 マッサージしたり、湿布を貼っても変わりません。 病院に行こうかと思いお箏仲間のFさんに相談したところ、かかりつけの接骨院を紹介してくれ、本日行ってきました。 問診のあと横になり骨や筋肉の状態を見ていただいたところ、左右のバランスが悪くその影響で筋肉が固まり神経を圧迫して痛みが出ているとのこと。 原因の一つに楽器の演奏があるということでした。 そういえば、知り合いの箏奏者の方も腰や肩に痛みを感じ、通院されているという話を思い出しました。 箏に限らず、楽器は不自然な姿勢で演奏することが多いので、体に負担がくるようです。 特に長時間の前傾姿勢が悪いとのことです。 今までは箏を弾いても体が痛くなるようなことはなかったので安心していましたが、遂に来た! それだけ一所懸命練習したからだと勝手な解釈をしています(笑) 治療を受けた後は、見違えるように肩が軽くなり姿勢も良くなりました。 痛みはまだ残っているので、週一位のペースで通院しようと思っています。 この頃は寒暖の差が激しいので体調を崩している方が多いようです。 みなさん、気を付けてくださいね。 桜の季節になりました。
ぼくの家の唯一の自慢は、家の前が桜並木だということです。 大学生の時、埼玉に下宿していました。 年に何回かしか帰らなかったのですが、いつの間にか細い桜が植えられていました。 年々幹が太くなって風格のある並木に成長し、花見の人々で賑わうようになりました。 桜が大嫌いでした。 桜=新学年で、あーまた始まってしまう(泣) 団体生活が苦手だったぼくはとても憂鬱になってしまうのでした。 先生になってからも変わらず、新しいクラスや新入生のことなど、不安になっていました。 学生に戻ったあたりから、プレッシャーを感じずに眺めることができるようになってきました。 最近は、今年も無事に桜を見ることができた喜びさえ感じています。 年を取ったということなんでしょうか? 今日お稽古にいらした生徒さんと記念写真を撮りました。 今年は寒い日が続いているので、花が長く楽しめそうです。 朝カーテンを開けると一面ピンク色、明日の朝が楽しみです。 ぼくは社会人を経験してからお箏を専門的に学ぶために、桐朋学園に入学しました。
入学にあたりオープンキャンパスに参加し、お箏の先生に学生生活や既得の単位などについて相談をしました。その先生が回答できない質問があり、音楽科主任教授を呼んでくださいました。 主任教授の顔を見てどこかで会った方だなと思い、記憶を辿っていくと何と武蔵野音大時代の同級生でした。 卒業後一度も会っていなかったので34年ぶりで再会でした。 教授の勧めもあり入学を目指すことに。 受験生としてナーヴァスな時間を過ごし、何とか合格しました。 キャンパスには社会人入学の学生がたくさんおり、浮くことなく学生生活がスタートしました。 桐朋はほかの音大と同じく洋楽がメインですが、その他に日本音楽とギター科があり、その二つは頻繁に交流を持ち、卒業演奏会も一緒に行います。 1年の授業でギター専攻の学生と卒業生がお箏と合奏するために来られました。 クラシックギターを目の前で聞くのは初めてだったのでとても新鮮で感動しました。 その中でもひときわ音色が美しく、楽器が気持ちよく歌っている方がいらっしゃいました。 その後何回か構内で会って仲良くなり、ライブを聞きに行きました。 テクニックは勿論、とてもやさしく語り掛けるような音楽性に惹かれファンになりました。 先日も一緒に飲みに行き、音楽やプライベートな話で盛り上がり、早咲きの桜の下で写真を撮って別れました。 今月28日(金)18:30から千葉県市川市の行徳文化ホールにてジョイントコンサートがあります。 お時間がありましたら聞きに行かれてはいかがでしょうか。(PRを頼まれました!) |