千葉市稲毛区のお筝教室 - 片岡啓一お箏教室
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お別れ

9/4/2019

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箏曲家の野坂操壽先生が8/27に急性白血病でお亡くなりになりました。

先生との出会いは桐朋学園芸術短大でした。
勿論、有名な先生なのでテレビや演奏会などでお姿は存じておりました。

お箏は他の流派の先生に定期的に教えていただくことは難しい世界です。
それが可能なのは大学だからです。
ぼくは幸運なことに野坂先生のレッスンを受けさせていただけることになりました。
初めての時、教室でどきどきしながら先生を待っていました。
先生はにこにこと笑顔で入ってこられました。
曲は「みだれ」でしたが緊張で手がうまく回らず、曲名通りみだれにみだれた演奏になってしまいました。
先生はやさしく緊張を解きほぐしながら、丁寧に指導してくださいました。
レッスン後、先生の古曲が大好きなので古典を教えてくださいとお願いし、それから色々な曲を習いました。

特に「残月」が印象に残っています。
中間部の手事(歌なしの箏のみの部分)をぼくのために弾いてくださいました。
その音楽に圧倒され、震えるくらいに感動しました。
いつかあのような「残月」を弾いてみたいです。

卒業後もお目にかかるたびに、頑張ってますか?と親しく声をかけてくださいました。
先生と巡り会えたことは幸運でした。
先生には多くのことを教えていただきました。
それを糧に、これからも精進して参ります。

昨日カテドラル教会で告別式がありました。
先生の穏やかな表情の遺影を拝見して、最後のお別れなのだということを実感し、とてもさみしく涙がでてきました。
野坂先生、天国でゆっくりおやすみください。

今まで本当にありがとうございました。



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